「准、マジで珍しいな~ お前が弁当じゃないなんて!」
遊が心底驚いた表情で俺がコンビニで買ってきたパンを見る

「香奈ネェ、寝坊でもしたのか?」


『いや…』
口ごもった俺を不審そうに見て

「喧嘩か?」
と心配そうな顔をする。


『まぁ…そんな感じ』

「そっか」
少し考える様子で

「香奈ネェが准に弁当作らないなんてよっぽどお前悪いことしたんだろ?」

『……』

「徹夜だろうがいっつも弁当持たせてた香奈ネェがただのしょーもない喧嘩で弁当作らないなんておかしいからな」