『正直…分からない。ずっとアネキだと分かってて…それでも好きで…女としか見れなかった』

「そう」

少しの沈黙が流れる。



「なら、どーして今になって姉弟かなんて聞こうと思ったのよ?」

『クラスのヤツに…DNAを調べたら姉弟じゃないって言われたんだ。でも赤ちゃんのアネキを抱いて俺が母さんのお腹の中にいる写真があるから…訳分からなくなって』

「あたしに直接聞こうと思ったのね」

『あぁ』

「……そこまで分かってるならいいじゃない。それが真実よ」


『つまり…』









「准と香奈は姉弟なんかじゃないわ」