力が全て抜けた気がした…
『やっぱり…姉弟なんだな』
「おかしい子ね? 普通喜ぶんじゃないの」
厭らしい笑みを浮かべて煙草を吹かし俺の顔にかけてくる
「まるで香奈が姉じゃない方が良かったみたいな言い草」
頭が痛い
「もしかして香奈が好きなの?」
目の前にいるアネキに似ているオンナは机に身を乗り出して顔を近づける。…助けて
「准があたしから産まれてきたのは事実。でも――――」
でも、
やっぱり俺は例えどんな立場でも
「あたしと准が全く血が繋がっていないのも…事実よ」
アネキを好きになっていた。
そしてこれからも好きだ