楽しく……
文化祭は終わったと思っていた。
アネキも笑っていたし、
すごく嬉しそうにしていた。
なのに、
アネキは極度に俺に触れられるのを避ける…
手を伸ばそうとすると逃げる
触れたいのに
触れられない
『香奈』
「…何?」
『何で、避ける?』
「何言ってるの…避けてないか無いよ」
『目ぇ見て言えよ』
アネキの両肩を掴む
「准…痛いよ! 離して」
『無理。ちゃんと言えよ』
「ヤダ…ヤダよぉ~」
崩れ落ちるように泣き出したアネキ
『か…な?』
「……ダメだよ」
頭に響く
頭痛がする
「あたし達」
胸に刺さる
「……姉弟なんかじゃなければよかったのに…」
近づいた距離が遠くなる