ふざけんな
ふざけんな
ふざけんな


そんな………
俺とアネキが姉弟じゃないなんか

そんな幸せなこと

想像すら出来やしない。



『…ハッ!』

急に笑い出す俺に國は楽しそうに俺の頬を撫でる。

『お前は何がしたい?』

「そうね…ねぇ、キスして」

『意味分かんねぇこと言ってんなよ』



写真だって…
ビデオだって…

家にある思い出のモノ
その一つ一つが俺と香奈を姉弟だと言っている。


「あたしが楽にしてあげる」


そう言って俺の唇に近づいてくる國の唇を避けなかったのは……

何かにすがりつきたかったからなのか

どっちにしろ、
俺は馬鹿だ………