『アネキ…』 「ん?」 いつからそうだったのか、 なんて分からない。 覚えてないぐらいに昔からアネキが好きでアネキじゃなきゃ駄目なんだ…… “好き”なんだ 俺はぐっと一度強く腕に力を入れて身体全部にアネキを刻むようにしてゆっくりと、 惜しむように離れた。 『ご、めん…』 「何謝ってるの、弟が姉に抱きついて駄目な訳ないでしょ!」 ………“姉”“弟” ――嫌だ ―――いやだ ――――イヤダ