――――――――――
―――――――


「香奈ネェ!」

「遊君。執事似合ってるよー」

「マジで? 香奈ネェは相変わらず可愛いよ」

「またまた」

遊がアネキの元に走る姿は何故か犬に見えて笑える。
ガキん時は遊にヤキモチ妬いたっけ……
今になると笑えるけど


『遊…アネキ見といて』

「は? いいのかよ」

びっくりして勢いよく俺を見た遊に苦笑する。
……俺そんなアネキにベタベタなんか?

あんまり強く否定出来ない自分が辛い。
俺キモ!
マジ死ね


『しゃーねぇだろ…実行委員なんだよ。すぐ抜け出すからそれまでよろしく』

ニヤッと笑いアネキに聞こえない声で

「パクッ…食べていい?」

『殺す』

「健全な男の子なんだから」


楽しんでるコイツがウザイ…
基本何に関しても無関心な俺が必死になる姿がツボらしい