クスクス笑うアネキを連れて学校に入るとツレらが集まってきやがった。


「准、噂の香奈お姉さん連れて来たのかよ」
「やっぱり可愛いな」
「ほら…准、俺のこと紹介しろよ」


『お前ら散れ。アネキの視界から消えろ』

「もう、准! えっと…准のお友達ですよね? いつもお世話になってます」

『お世話になんかなってねぇよ』

「はいはい! お世話してます」
「…可愛い」
「いや、香奈さんがお世話してください」


『バカ言ってないで早く戻れよ』

こいつら早くどっか行かねーかな…
まぁ、
アネキが楽しそうだからいいか

『行くぞ、アネキ』

「うん!」

アネキを連れて教室に戻ろうとすると


「篠山くん!!!!」