やってしまった…
と頭の片隅ではそう思うのに、身体がアネキの温もりを離そうとしないし、
心はアネキにもっと触れたいって叫んでる。

『アネキ』

どうにでもなれ…
そうゆう思考が生まれたからか本当に俺の声なのかと思うような甘い声が出る。



「准、どうしたの?? 何かあった?」

俺の腕を解くこともせずに優しく小さい子供を慰めるように背中をさすってくれるアネキに、
俺を“弟”じゃなくて“男”として見て欲しいって気持ちをぶつけそうになる。


……誰か俺をぶん殴ってもいいから止めてくれ

………楽にしてくれ