「しょーがないな… 早くね!!」

『はいはい』


俺はアネキに電話した。



「もしもし」

『俺』

おれおれ詐欺ですか?
とクスクス笑いながら答えるアネキに頬が緩む。
…可愛い

『はいはい。今日、飯一緒に食えない』

「え… 何で?」
悲しそうな声色に帰りたい気持ちが爆発しそうになるのを抑えて

『文化祭の実行委員になった』

「准が?! 珍しい~ 出来るの?」
アネキのさっきの声色は消えてびっくりした声を出す。
てか
“出来るの”って……


『出来るよ、…多分』

クスクス笑いながら


「分かった。頑張ってね?」

『うん』

電話を切ろうせるとアネキが准と呼んだのが聞こえてもう一度携帯を耳に当てる

『どした?』

「うん。早く帰ってきてね」