『え? それだけ??』 「………うん。しょうもない事で電話してごめん」 少し寂しげで消えそうな声を聞いて慌る。 そんな意味じゃないと謝って 『わかった。じゃあ早く帰る』 と優しく言うと 「うん! 待ってるね」 嬉しそうに返事した。 電話を切って、教室に鞄を取りに行く “アネキが待ってる” と思うと自然と早足になってしまう俺は相当救いようがない… 友達に適当に先生に伝えて貰って俺は駆け足で家に帰った