『アネキ?? …どした?』
電話に出ると

「あれ!? 准、授業中じゃなかったの?」

『あぁ…』
返事に困っていると

「体調悪い? 朝しんどそうだったもんね…帰れる??」

『…』
心配そうなアネキの声に何も言えなくなってしまう

「准?」

『大丈夫だよ。保健室でちょっと寝たらよくなる』

「ほんと? 無理しちゃ駄目だよ」

自分はすぐ無理するくせに、と思いながら

『うん』
と返事する。



『で、どした?』

「あ! あのね、今日早く終わってもう家帰ってるから准も早く帰ってきてね。って……」