ドキン…

琴音―………
やっぱり…辛い、よな…?
俺があの高校の
教師なんかならなければ………。



准兄ちゃん…
なんかすごく切なそうな笑みを浮かべている…。
私、どうしよう……。

「で、でもさー准君、琴音ちゃん、
二人みたいな関係も新鮮な感じを味わえて良いと思うよ(笑)


「…そ、そうだよね!
私達みたいなのもいいけど琴音達みたいな恋もいつかいい思い出になるよ(笑)」

そんなことを考えてると二人がフォローを入れてくれた。

そうだ…こんなことでまわりに心配かけちゃダメだ。

「だってさ、
たとえ教師と生徒でもそのおかげでほとんど一緒にいられんじゃん!
俺は、むしろ羨ましいよ……。」

お義兄さんはそう言うと私の頭をそっとする撫でてお姉ちゃんに抱き着いていた。


「うん!…そうだね☆
たしかに私たち、
ほとんど一緒だもんね(笑)」

「…琴音」

准兄ちゃんは私の名前を囁くと、辛そうに笑っていた顔は
優しさでいっぱいの笑顔に変わった。