先に沈黙を破ったのは私では無くてもちろん 大智だった

「昨日 メールと電話掛けたんだけど……繋がらなかったな……」

「うん……」

そんな話しをするためにここに大智は私の家の前まで来たかと思うと
――心がチクリっと痛んだ――


私の事何かほっといてよ。




また沈黙―――




「あのさ……昨日の事だけどさ……みくっ……「昨日の事なら話す事ないから……」

私は大智の口から「みく」と聞いた瞬間に
そんな話しを聞きたくないと思って
大智の話しの途中 私が割り込んで話した



「みく」って昨日までは呼び捨てしてなかったくせに…………





「私は話す事ないし 何も昨日の事……覚えてないから!!」
私は早口になり
自分で言っていながら悲しくなり下を向いた



「あのさ!!!」

大智はキレたのか口調が強くなってきた