「及川美空ちゃん居る〜?」

「…。」

返事をなかなかしない私に代わって、

「はい!!居ます!!」

と美月が答えた。

「ちょっと話があるんだけど…。」

皆が私に注目する。

人に注目された事が無い私にとって、皆の目線が恐ろしくも感じた。

それと同時に、周りからカッコイイとざわめきが起こる。

美月達にせかされ、席を立ち上がった。

「ちょっと来てくれる?」

「…はい。」

私は糸井先輩の後についていった。