カーテンを開けると、外は真っ白な銀世界。

まるでキラキラ光輝く宝石のようで、寝起きの私を一気に目覚めさせた。

「お母さん!凄いよ!雪が降ったんだね♪美空、雪だるま作りに行く!」

そう言って一階へ降りると、お母さんは台所で忙しそうに準備をしていた。

「美空、おはよう!昨日の夜に沢山雪が降ったのよ。良かったわね。」

笑顔でお母さんが言った。

笑顔のお母さんが、明るい声で毎朝言う『おはよう』が私はとても好きだった。

「美空!何時だと思っているんだ!早く着替えてお母さんのお手伝いをしなさい。」

のんびりしている私を見て、お父さんは言った。

私は少しふて腐れながら軽い返事をし、パジャマを着替えた。

「美空!お皿とお箸をテーブルに並べてくれる?」

「は〜い。」














お母さんのお手伝いを色々しているうちに、北川さんが来る時間となっていた。


「あら、もうこんな時間!急がなくちゃ。美空!これも運んでちょうだい。」

「うん、今運ぶ〜!」