陽の強さと温かさが、手からヒシヒシと伝わって来た。


病院に着き、看護師さんにお母さんの居る病室迄案内されたが、私はなかなか入ることが出来なかった。

お母さんがどうなっているのかを目にするのが、恐くて恐くて仕方がなかった。

そんな私を察し、陽は優しく手を握り微笑みながら、

「大丈夫!」

そう言ってくれた。