【From】及川美空
【Sub】無題

海斗へ。

突然ごめんね。

最後のお願いがあります。

私は死んだ事にして下さい。

私の変わりゆく姿を、誰にも知られたくないから。

もし、陽が本当の事を知ってしまったら…

彼の性格ならきっと、全てを捨てて私の側に来ようとする。

罪悪感から。

陽の幸せは奪えない。

だから、海斗お願い。

いつもいつも、海斗にばかり頼ってごめんなさい。

でもね、他に頼れる人が居ないんだ。

本当にごめんなさい。

私はね、これから前向きに生きていこうと思います。

病気には絶対に負けない。

そう思わしてくれたのも海斗だよ。

いつか海斗が治してくれるから。

その時はまた笑い合って懐かしい話を沢山しようね。

その日まで一人でゆっくり歩いて行くよ。

海斗に出会えて本当に良かった。

海斗への感謝の気持ちは一生忘れない。

ありがとう。

海斗。

幸せになってね。