気が付けば俺は大切な場所、あのビルへと向かっていた。

ここだけは何も変わらない。

あの時の雰囲気のまま。

俺は空と約束を交わした紙を探したが、それは何処にも無かった。

その変わりに、苺柄の紙袋と携帯電話が不自然に置いてあった。