私は、言葉に詰まりながらも話し始めた。

「海斗には、温かい家族と…沢山の素敵な友達が居るよね…。」

「うん…。」

「お医者さんになるという、大きな夢もある。」

「…。」

「…わ、私が、私1人が居なくなったとしても、何も変わらないと思う。」

今にでも泣きそうな顔で空は言った。