私は、約束の10分前に公園に着いた。



「空っ!」

笑顔で手を振る海斗に、胸が締め付けられた。

「ごめんね、突然。」

「なんも!それより心配したよ。顔色悪いけど、大丈夫?」

「うん、大丈夫。ありがとう。」

私は、海斗の目を見る事が出来なかった。

「どうした?なんか、いつもの空じゃないよ。」

「海斗…。話があるの。」

胸が凄く、凄く痛かった。

「何?」

「あの…。」

「どうした、空?」