今カノは本気なの?

『あぁ。』

その一言がもの凄く嬉しかった。

嬉しさの余韻に浸っていると、誰かに肩を掴まれ廊下側へ引かれた。

「コレ、俺の彼女。」

北山先輩だった。

通り過ぎたから、気づかれていないと思っていた。

目の前には三井先輩と高橋先輩が居た。

近くで見るともっとカッコイイ。

三井先輩達は、突然の紹介に驚いている様子だった。

「なかなか可愛いじゃん!」

「つか、金パかよ!派手な1年だねー。」

「いいじゃんねー金パ。俺と一緒♪」

私は緊張して何も言えなかった。

だってだって、あの3人が揃って今目の前に居るんだもん。

しかも、北山先輩は私の肩を抱いている!!

「よろしく〜俺こいつのお友達〜☆」

なんて、ふざけて笑いながら、高橋先輩は私に手を差し出して来た。

高橋先輩の左手の薬指には指輪が光っていた。

私も手を差し出し、彼女居るんだ〜なんて思って居ると…

「お前ら先行ってて。」

突然北山先輩が言った。

「はいはい。じゃ〜またねぇ〜美月ちゃん♪」

高橋先輩は私に手を振り、三井先輩と共に歩いて行った。

夢を見ているようだった。