「空に、どうしても、見せたいものがあるんだ。」

「何っ?!何っ?!」

「まだ、内緒。明日用事ない?」

「うん☆」

「じゃあ、10時に空の家に迎えに行くから。」

「は〜い♪楽しみにしてるね。」




私は明日が、楽しみで楽しみで仕方がなかった。

陽が初めて、私を何処かへ連れて行ってくれる。

明日はきっと、大切な日になる。

















あの時はまだそう思えていた。

この先2人を引き離す場所になるという事を、知るよしもなかったから。