「ねぇ、美空ちゃんって太陽君と仲良いよね?お願いがあるんだ!」

「何?」

何だか嫌な予感がした…

「あたし、太陽君が好きなの☆美空ちゃん、お願い!太陽くんと仲良くなる為に協力して。」

人気者の陽…

こうゆう事は良くある。

断る勇気が無い私は、愛想笑いを暫く続けた。

何も言えず、そうする事しか出来なかった。

そんな私を察してか、後ろに居た春香が、

「自分でやればいいしょ、人に頼らないでさぁ〜美空困ってるよ〜。」




佐伯春香。

春香は1年生の時からの私の大親友。

今まで2回クラス替えがあったが、2回共同じクラスになった。

春香は凄く大人っぽく、落ち着いて居て、お姉さんタイプ。

優しくて、頼りになる春香が私は凄く大好き。

「ありがとう、春香。」

「美空〜はっきり断らなきゃ!私が居なかったらどうするのさぁ。」

「そうだよね…」

「まっ!春香がずっと側に居てあげるよ!」

「やったぁ☆ありがとう!春香、大好き〜。」






大切な家族。

大切な友達。

大切な人。


沢山の大切な人達に囲まれ、

本当に幸せな毎日だった。