<着信有り>


「美空…ごめん。辞めた方がいいかも。北川って人めちゃ悪い不良で、何股もする酷いやつだから関わらない方がいいよって。」

「うん…。でもアドレスが知りたいんだ。」

「美空、大丈夫?」

「うん。」

由紀子はそれ以上止めなかった。

「美空が男紹介してって言うの初めてだもんね。私は応援するよ!」

「ありがとう。」

「あと…。私の事は、伝えて欲しくないの。北山太陽には内緒でアドレスを教えて欲しいんだ。」

「??うん…今聞いてみるね。」

由紀子は不思議そうだったが、それ以上何も聞かなかった。


<着信有り>


「はい!これ北山君のアドレスだってっ☆」

「何かあったらすぐに言ってね!!」

「本当にありがとう。」