「もし断るとおっしゃるならば、わたくしの力で強制的に一歩さんと離れさせもらいます。」

寺井は続け様に

「例えば、あなたをどこか遠くの学校に転校させるなどでございます。
返事は、また今度いただきます。良い御返事を待っております。」

寺井は、一礼すると宮の前から去っていった。
宮は、ただ呆然と立ち尽くしていた。

(もし転校することになれば、一歩に会えなくなっちゃんの!!)