高1から高2に進学した
アタシは急いで家を出た。


アタシの名前は羽村 柚希(ハムラ ユズキ)

高校2年生。

只今青春まっただ中。

男子バスケ部のマネ-ジャ-をしている。


今日は始業式なのに
寝坊しちゃってほんと最悪!
よりによって寝癖がひどい。


ついてないなぁアタシ...


朝食を食べず、学校まで走って行った。

チャリチャリ〜♪

後ろからアイツの声がした。


「柚希〜乗ってけよ〜♪」


自転車に乗って現れたのは、
幼なじみの平岡 恭介(ヒラオカ キョウスケ)

小さい時からうっとうしいくらい元気。

サッカ-部に入っていて、校内ではイケメンで有名だ。


「ありがと!ダッシュでお願い!」


「お前今日やけに素直だなぁ!」


いつものアタシは恭介の自転車に
意地でも乗らないんだけど...


「今日遅刻しちゃうと反省文書かせられるの!」


反省文を書かせられるのはゴメンだ。

だから仕方なく恭介の自転車に乗せてもらっている。


そう...仕方なく。


遅刻ギリギリで学校に着き、恭介にお礼を言って教室へと急いだ。


「おはよ〜」


「柚希じゃん!
今日は間に合ったんだ!」


「アタシだって遅刻しない日くらいあるんです〜」


「珍しい〜今夜は嵐かなぁ?」