あたしは倒れた奴の襟を掴んで教室に持っていった。



咲「こいつあんたの犬だろ?ちゃんとしつけておきなよ。飼い主さん。」


彬「ああ゛?調子乗ってんじゃねぇよ。」


咲「短気なのね。可愛いわ(笑)でも痛い目みるよ?」


バットを片手に持った相原彬人。



誰も止めには入らない。


咲「喧嘩売ってンのかな?」


祐「…咲さんっ。」


あたしが喧嘩を買おうとしたら、祐が小さな声であたしの名前を呼んだ。

初対面なのにここまでするのは可哀想かな…?


祐の目を見た。


祐の目には引いといた方がよさそうな目付きをしていた。