もう諦めたよ…。



「わかったよ…。あたしが先に入る…。電気消してね?」

「入るならいい!!」



なら良いですわ…。





―チャプン―



「はぁ~」



何故こんな事になったのかな?



でも…今日はイヴだし…。



でも恥ずかしいし…。



「奏愛、入るよ?」



ガラッと開いたドア。



思わず背を向けちゃった。



「奏愛こっち向けよ。」

「ヤダよ…恥ずかしい…。」

「今さら…。」



だってだってぇ~…。



少し振り向いたら卓斗のドアップ。