こいつのせいであたしゃ走って学校へ来たんだぞ。



足踏んでやろっかな…。


何でかなぁ~



ただ単に家から一番近いと言う理由で選んだ有学。


祥也さえいなければ、この五月蠅い女子が静かになるのに…。



「ちょっと待ってよ!めーちゃん!!」


スタスタと歩いて靴を履き替えて教室に行く。



勿論、誰にも気付かれないように祥也の足を踏んだ。



「めーちゃん!!待って!!

どうして見ないの、祥也センパイ。」


見ないのって言われても

「何であたしが祥也を見なきゃいけないのよ。」

「カッコいいのに…。」



嫌っ、カッコいいが理由になんないよ美菜さん!