彰「いーねー。
彼女の手作り弁当ー」


そんな彰の一言で私は今自分の言った失言に気付く。


み「………。
やっぱやめるわ。」


私は慌ててさり気なくなかったことにしようとする。


彰「そーはいかないでしょー?
み・な・み・ちゃ・ん??」


そういいながら彰はじーっと顔を私に近づける。


み「はぁ……
別に私の手作りではないのよ?
シェフのなのよ?」


私は自分の完璧なお弁当を指差す。


彰「それでも、みなみと同じ弁当がいい。」


彰は少し意地になったようにいう。


み「ふぅ…
分かったわ。明日から彰の分も持ってくるわ。」


私はつい、子供みたいに意地ける彰がかわいく見えて、そういってしまった。