キィィ


鉄さびた音と共にドアが開く。


彰「やっときたか」


そういうと彰は時計をみる。


なによ、お昼休みが始まってからまだ五分も経ってないじゃない。


私はそう思ったけど彰はそうは思わなかったみたい。


キュッと眉間に皺をよせて、いかにも不機嫌オーラを出している。


み「何よ、そんな顔して。
せっかくのご飯が不味くなるわ」


私は彰の前に座り、お弁当の包みを開ける。


彰「…にしてもみなみ、演技すると大分変わるんだな」


彰はそういいながらパンをかじる。


み「まぁね。
それより、彰。あんたお昼パンだけ?」


私はパン1つしか見当たらない彰の荷物を見る。

彰「いつもそうなんだけど」


彰はどこがおかしいんだ?
っていう顔をしている。


み「確か彰の家は大財閥だったわよね?
だったらシェフとかに作ってもらえばいいのに!」


彰「俺、弁当とか持たない主義だから」


はぁ……
なんてバカな理由…