来た場所は会議室。


彰「付き合わねーって話なら俺帰るけど?」


入るなり王子はいきなりブラックになる。


み「ちがうわ。
あなたにとって悪くない話だと思うわよ?」


私は口角をあげて笑う。

彰「ふーん。
じゃあ聞いてやるよ」


王子は会議室のソファーにドサッと座る。


み「1ヶ月。
私はアンタと付き合ってみる。
それでもし、春斗よりアンタの方がいいと思ったら
そのまま私はアンタと付き合ってあげる。
どう?悪くない話じゃない?」


私がそういうとクククッと王子は笑う。

なんて気持ちの悪い笑い方……
私はちょっと引きながらも王子の言葉を待つ。


彰「やっぱお前面白いな。
この俺様を試すだなんてな。
いいよ、やってやるよ。
要するにお前を惚れさせればいいんだろ?」


み「そうよ。
あ、それと私にファンクラブがあるらしいの。
アンタにもあるでしょ?」


彰「えっ、お前知らなかったのか???」


王子は本気でおどろいている様子。


み「そうよ。
それより、とにかくそのファンクラブ達を刺激しないように本格的に付き合っている風にするわ。
こう…王子とお姫様みたいなね?」


彰「へー。面白いじゃん。」


み「あー後、学校内だけね。
外だと春斗に見られたら大変だもの。」


彰「分かった分かった。
じゃ、ここでたらお前は姫な。」