それからのことは記憶にない。それ自体、記憶は曖昧だし、夢だったかもしれない。

嫌な女になった、夢。


携帯のアラームが鳴り、起床時間を知らせる。


ああ、やっぱり夢か。
そう思いながら、身体を起こそうとするとなにか重いモノでそれを遮られた。

「……は?」

一体何かと視線をその方に移すと誰かの腕。
その腕を辿ると眠ってる章。…裸で。

私の格好を確認するとこれまた一糸纏わぬ姿。

「いやいや…ありえないって。」

昨夜の出来事を思い出そうと頭を使おうとするけれど酷い頭痛でそれどころじゃない。

「…なんで?」

よくある、酔った勢いでパターン?私だけはそうじゃないと信じてたのに!