誰もいない我が家に帰宅して着替えもせずにそのままベッドに倒れ込んだ。
確かに、坂上くんはもう子供、じゃないかもしれない。でも子供だと思って接しなきゃ自分がおかしくなりそうで…変に意識しちゃいそうで怖い。
もう手遅れかもしれない。でもまだ引き返せるかも…そのためには、きちっと境界線を引かなきゃいけない。だから、私は彼にそんな態度を取ってる。
「…好き?」
私は、よりによって担当してるクラスの生徒を好きになったのか。
この気持ちを恋と呼ぶのが怖い。
でも、この想いはきっと恋なんだろう。
きゅっと胸の奥が締め付けられた。