そんなの、決まってる。
好きだよ。大好きだよ。
この胸がはち切れそうになる程に、愛しくて愛おしくて、泣きたくなる程に。

私はこの想いの丈をどう伝えればいいのか、わかんない。本当はね、今すぐにでもあなたを抱きしめて、ぎゅーって抱きしめて、キスをしたい。

でも理性が邪魔をする。

「―それが、先生の答え?」

俯く私に降り懸かったのは少し震えたか細い声。
違う。違う。違う!

「先生にとっての俺はただの暇潰しだったの?」

「違う、よ。」

本気だ。暇潰しなんかじゃない。それなのに、どうして私はただ下を向いてるの?

今、坂上くんを見たらきっと抱きしめてしまう。
歯止めが効かなくなりそうで、怖かった。

「なら…俺のこと、見てよ。」

恐る恐る上を向くと、眉間に皺寄せて、涙目の坂上くんがいた。