次の授業の為に、私は中庭を後にして職員室に向かった。
2Cのテスト用紙も一緒に持って行くことにした。監督としてジャスティンも来てくれるって言うから、その時間に採点しようと思ったから。

「持つよ、そっち。」

真っさらな解答用紙の束を私から優しく奪って同じ歩幅でジャスティン。
私よりもずっと足の長い彼が、私のペースに会わせてくれる。

「ありがとう。」

「どういたしまして。」

私はテスト用紙の枚数を確認して、坂上くんの名前を見付けて心臓が一回大きく跳ねたのがわかった。

私、なにかまととぶってるんだろう。