「ほんとだよ。君がどんな恋をしていても、俺は君を応援する。味方になる。ミカは俺にとって、ジェシーやジェーンと同じくらい大切な妹のような存在なんだから。」

見透かされてるような気がした。その澄んだ青い瞳に、私の心が全て見透かされてる、そんな気がした。

「ジャスティン、」

一人っ子の私にとってマーレイ家の子供達はまるで兄弟みたいで、楽しかった。
言語の壁は勿論あった。
得意な英語でも、母国語じゃないから完璧じゃない。知らない単語もいっぱいあった。それにいままで習ったのはアメリカの英語で、イギリスの英語じゃない。だから不安はいっぱいあった。

でも、いつも笑顔で、たまにジェスチャーを交えて話し掛けてくれる優しい家族だった。いつも賑やかな家族に、私はちょっぴりヤキモチを焼いた。

知らなかったでしょ?
私って、いつも比較する癖がある。そして悲観的になったり、嫉んだり。
そんな私なのに、大切だって言ってくれる人達がこんなにいる。それって、なんだかもったいないよね。