授業の終了を知らせる鐘がなり、テストを回収する。

ドキドキと煩い心臓。
あの文が頭を巡る。


どうして、同い年じゃないのかずっと思ってたのは私だけじゃない。

どうして、坂上くんは生徒で私が教師なのか。今更思ってもそれは揺るぎない真実であることは分かってる。それでも想像してしまう私。

―もし私が16歳だったら…

―もし坂上くんが22歳だったら…