「…坂上くん、補習したのにまた悪い点取るつもり?」

平常心を装い、私は坂上くんに注意した。

「ん、ねみー…。」

「いいからやること。」

そう立ち去ろうとすると彼は私の腕を掴んだ。
そしてさっきの英文を指差す。

『合ってる?』
そう口パクで言う坂上くんにまた顔に熱が帯びる。

「…自分で考えなさい。」

‥合ってるよ。英語が苦手な坂上くんが書いたとは思えない程。