テスト中、カンニングがないか神経を生徒に集中していると、うとうととしている坂上くんが飛び込んできた。

―まったく。

「坂、」

坂上くんの肩を揺らしていたら自然にテスト用紙が視界に映った。

顔に体中の血が集まったかのように熱くなるのが分かる。

―馬鹿。

『If you and I were same age,it were good.Because when it was so, this love didn't have to be concealed.』

―俺と先生が同い年だったらよかった。だってこの恋を隠さないでいいから―


私だってそう思うよ。
でも、この歳の差は埋まらない。この恋は、公にしちゃいけない。

ねぇ、どうして…坂上くんは16歳なの?どうして私の生徒なの?