そんな思い出話をしていると2Cに着いた。

「はい。」

「ありがとう。」

ジャスティンは私にテスト用紙を渡して廊下を歩いて行った。どんどん小さくなるその背中を暫く眺めて教室に入った。

「はーい、みんな席に着きなさい。テスト始めます。」

「無理ー。止めようぜ、テストなんてさー。」

ぶーぶーと相沢くんを筆頭にみんなが野次を飛ばす。

「大丈夫、そんな難しく作ってないから。テスト配りまーす。」

そう言って最前列の生徒に配り、一番後ろの席の生徒に届いたのを確認し、チャイムが鳴り始めの号令をかける。