そして、ジャスティンは思い出したように口を開いた。

「そういえば、来月はミカの誕生日だね。」

「覚えててくれたの?そうなの。来月23になる。」

「もちろんだよ。バースデーパーティー、君はすごいびっくりしてたね。」

「誰だってびっくりするわよ、まさかパーティー開いてくれるなんて夢にも思わなかったから。すごく嬉しかった。ありがとう。」

そうお礼を言うとジャスティンは小さく微笑みを浮かべた。

「家族の誕生日は祝わないとね。あの時のミカの笑顔は鮮明に覚えてるよ。」

「私も。あの日のことははっきりと覚えてる。嬉しくて堪らなかったもん。」

幸せな誕生日だった。
章とは過ごせなかったけど、幸せな誕生日でホームステイをしてよかった。そう心の底から思えた時間。