いつの間にか、夏休みは終わって新学期が訪れた。
今日からジャスティンは同僚だ。不思議な感じ。
お兄ちゃんが、同僚なんて。

集会で教頭先生が、ジャスティンを紹介する。

「今学期から諸君に英語を教えてくださるジャスティン・マーレイ先生だ。」

その紹介に、彼は教頭先生の隣に向かう。
キャーという歓声。まるで芸能人が現れたかのようなその声に、ジャスティンは少し苦笑いを浮かべた。

まあ、無理もない。
ジャスティンはまるでハリウッド俳優のような完璧な容姿を持った人。それに190近くある長身。
そんな人が目の前にいて興奮しちゃうのは仕方のないこと。