「ほんと、本物の家族見たいだな。」

「でしょ?第二の家族だもん。ロンドンの家族。」

「楽しかった?ロンドン。」

「すごく!街もすごく綺麗で、歴史と旨く調合してる、って言えばいいのかな?凄く綺麗だったな。家族は優しいし。幸せな半年間だった。まさか誕生日パーティーもしてくれるなんて思いもよらなかったから…やっぱマーレイ家好きだな。」

みんなには、感謝を幾度しても足りない。

「そっか。ならさ、俺が卒業したら一緒にイギリス行こうぜ?案内してよ。」

子犬みたいに甘える坂上くん。尻尾が見えた、ような気がした。

「いーよ。卒業したらね」