「あっれー？美加せんせ！」

そんな声が聞こえて、視線を移すと満面の笑みを浮かべて駆けてくる相沢くん。

「あ、相沢くん！」

「先生に似てる人いるなーって見てたらやっぱり先生だった！」

ニコッと笑う相沢くんはいつもながら天真爛漫だった。

「この人たち、…誰？」

外国人だー。目が綺麗ーとキラキラした瞳でホストファミリーを見つめてる。

「ホストファミリーよ、私高二の時イギリスに留学してね。」

「へー。すげー！俺、留学なんて無理っ！英語わかんねえし、日本から離れるの、無理！」

「―英語はコツ覚えたら簡単よ。言語なんだから。あ、この人新学期から英語一緒に教えることになったジャスティン先生よ。」

ジャスティンの腕を優しく引いて紹介した。