転校生、北川有也はあたしの隣だった。 「ねえ、昨日俺とすれ違ったよね?」 何コイツ。なれなれしい。 「は?知らない。」 「なんだー、人違いかー」 「そうでしょ」 あたしはユキにしか心を開いてない。 正直なれなれしいヤツは大っ嫌い。 「俺、北川有也。野球部に入る予定。」