口喧嘩が終ったあと、
一旦 間があいてから

「「………で?なんなの?なんでママの声がスピーカーから聞こえてくんの?」」


苺李ちゃんがそうきりだした。


「「ごめんな、苺李」」

「「ごめん。」」


スピーカーを睨み続ける苺李ちゃんに、双子が謝罪を始めた。


「「なんで謝るの?」」


確かに。双子くんは“あのこと”をまだ知らないし、今それを言うはずがないし…


「「実は…」」


双子くんが何かを言いかけ、


「あんたを試したのよ」


苺さんが言葉の続きを言った。


「「試したって…?」」


「苺李が本当に高校に行くきがあるのか、心も体も強くなったのか、そしてちゃんとした自分の意志があるのかを見るためにこの一週間試していたのよ」


そっちか。
あのことではないのね。