玲に視線を送ると
目が合った。
「それなら確か花本さ…」
「「愛羅!!」」
俺と席が隣の根木塚サンが何かを言いかけた。
『…なに?どうしたの?』
根木塚さんに問い掛ける。
「「「……」」」
「…花本さんがどうかしたの?」
黙りこんでしまった三人に玲が問う。
…それでも黙っている三人。
「ねぇ、黙ってちゃわかんないんだけど。」
玲の重く低い声に三人がびくっとなる。
俺も驚いたけど、すぐに我にかえる。
「……私たちはただ話しを聞いていただけなんですが…」
やっと話しはじめた女子。
「…花本さんを懲らしめてやるとかどーのこーのって言って、さっき教室を出て行…」
「…ち」
説明の途中で急に立ち上がった玲に、俺も根木塚サンたちも驚く。
もう教室に玲はいない。
俺も苺李のとこに行こうと思い、席を立ち上がる。
確か苺李は生徒会室に向かって……
あ?………ちょっとまてよ?