「ひかる、携帯。」



テーブルの上にあった私の携帯を指さす神。



マナーモードにしてあったため、チカチカ点滅しているだけの携帯。



―ピッ



『もしもし』



「「もしもしひかるちゃん?もう家にいるの?」」



『はい』



「「玲くんと光太郎くんに“例のこと”話した?」」



『えぇ、話しましたよ。』



「「なんですって?」」



『本人たちは知らないって言っていたんですが、あの反応からしてもう気付いていますね。』



「「そう、わかったわ。わざわざアメリカからありがとう。」」



『いーえ。私も神も凄く興味があることなので。これからが楽しみです。』



「「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいわ。それじゃあ、また連絡するわね。神君にもよろしく。」」



『はい、わかりました。失礼します。』